「CR哲也2~雀聖再臨~」開発者インタビュー
皆さん、こんにちは。
今回の開発者インタビューは、前作より5年の時を経て登場した「CR哲也2~雀聖再臨~」です。
本機はどんな思いを込めて作られたのか。開発者にお話を聞いてきました!
写真左から、Aさん(パチンコ企画)、Hさん(パチンコ企画)
――この機種を開発するきっかけは?
A 前作の「CR哲也~雀聖と呼ばれた男~」がプレイヤーの皆さまから多くの支持をいただいたこともあり、ぜひとも続編を作ろう!という流れで開発への着手が始まりました。
前作「CR哲也~雀聖と呼ばれた男~」
――開発をする上でこだわったポイントは?
H 初代CR哲也のファンと原作のファン、どちらにも満足いただけるような機種にしたいという思いで開発に取り組みました。盤面や演出に関しては前作を継承しつつ、原作ファンの方にも納得していただけるような名シーンを前作以上にいろいろ取り入れています。
A 原作には哲也ならではの男くさい感動シーンがたくさんあるので、そのシーンをストーリーリーチなどで起用しています。ストーリーリーチのゴールドマン兄弟や醍醐と戦うシーンは原作を知っている人にはたまらないと思います。
哲也VSゴールドマン兄弟リーチ
――今作のスペックも前作と同じくMAXの確変ループタイプですが、そうした意図は?
H 周りからは「STにしたほうがいいんじゃないか?」という声もありました。開発している当時はST機がすごく流行っていたので。ただ、哲也のヒリつくような麻雀バトルの世界観を表現するには、やっぱり自分の中ではループタイプしか選択肢がなかったです。
――確変中の雀聖モードの演出は前作から一新されたようですが
A そうですね。前作のバトルシステムは好評をいただいていた点の一つではありますが、前と同じことをしてもプレイヤーはすぐに飽きてしまうと思い、完全に踏襲はしませんでした。
誰がリーチをかけるのか(誰の攻撃か)という点で、前作のようにいきなり見せるのではなく、より麻雀をしているような臨場感を出すために今作では順に牌を切っていく見せ方にしています。
リーチキャラ選択シーン
――開発する上で苦労した点はどこでしょうか?
A やはり役モノには苦労させられることが多かったですね。
たとえば点棒役モノ、これは大き過ぎてなかなか画面の上でスムースに回転してくれませんでした。周囲を重くすれば遠心力で回転しやすいのではないかと思ってコインを貼り付けて試してみたり、いろいろ試行錯誤を繰り返しました。
点棒役モノ
――今回新しく追加された点棒柄について教えてください
H Daiichiといえばてんとう虫柄があるのですが、赤色以上てんとう虫柄未満の信頼度を表すものが欲しかったんです。てんとう虫柄は基本的に期待度をとても高く設定してあるので、それには劣るけれど十分に期待が持てるものとして新たに点棒柄を設けました。
新しく追加された点棒柄
――新しい演出といえば「哲也タバコ予告」も印象的です
H そうですね。注目演出の割にはとても地味だと思われそうですが、通常時の演出が基本的ににぎやかなので、その「動」の中で突如ブラックアウトから、しっとりとした哲也タバコ予告、すなわち「静」を見せることで、とても印象的な演出になっていると思います。
見た目は地味ですが期待度はとても高いので要チェックです。
哲也タバコ予告
――ここだけで話せる演出の法則やマル秘ポイントなどがあれば教えてください
A まず保留変化について。本機での緑保留の信頼度は約6%程度です。最近の機種は緑保留があんまり期待できないというイメージがあると思いますが、全大当りにおける緑保留が占める割合は約50%くらいあるので、緑保留でもドキドキしていただけると思います。
あと、雀聖モード中には敗北を否定する予告がたくさんあります。赤文字の出現や保留変化など、その他にもいろいろあるのですが、そういった予告発生時は普段なら大ピンチの敵である小龍が大チャンスとなります。小龍が相手だと流局する可能性がとても低いので、負けを否定した時点で大チャンスとなるわけです。
また、敵が近藤の時に哲也がリーチをかけたり、敵がガン牌店長の時にダンチがリーチをかけたりすると、、、など隠れた法則はいろいろあります。
案の一つだった「イーピンアタッカー」
――最後にプレイヤーの皆さまへ向けてメッセージをお願いします!
H 原作ファンの方、前作ファンの方、どちらにも楽しんでいただける機種になっていると思いますので、ぜひともたくさん打っていただければと思います。
A 他の機種とは違うと感じていただけるようなポイントがこの機種にはたくさん詰まっていると思っています。打っていただき、そのポイントを感じていただければ嬉しいですね。
開発途中の盤面案
前作から5年の時を経て帰ってきた「CR哲也2~雀聖再臨~」。
全国のホールで絶賛稼働中ですので、みなさんもぜひご遊技してください!
©さいふうめい・星野泰視/講談社