パチンコ『CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス』開発者インタビュー
皆さん、こんにちは。
今回の開発者インタビューは、Daiichiの最新機種『CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス』です。
開発への熱い思いを聞いてきました!
Nさん(プロジェクトリーダー)
・入社歴:13年目
・過去に関わった機種:CR T.M.Revolution、CRひぐらしのなく頃に頂、CR遠山の金さん~燃えろ桜吹雪~
・好きな機種:CR天才バカボン、CR蒼穹のファフナー、パチスロ ミリオンゴッド
・趣味:子供と遊ぶこと
・普段の立ち回りポイント:打ちたい機種を打つ、勝った機種は次の日は打たない
Yさん(企画)
・入社歴:4年目
・過去に関わった機種:CR T.M.Revolution、CRモンキー・パンチ ~漫画活動大写真~
・好きな機種:パチスロ交響詩篇エウレカセブン、CRダブルライディーン
・趣味:フットサル
・普段の立ち回りポイント:両隣に人がいる台には座らない
Nさん(設定バランス)
・入社歴:2年目
・過去に関わった機種:CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス
・好きな機種:CRX‐FILES
・趣味:リアル脱出ゲーム
・普段の立ち回りポイント:新台は全部打つ
Kさん(設定バランス)
・入社歴: 2年
・過去に関わった機種: CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス、CR天才バカボン ~V!V!バカボット!~、CR魁!!男塾
・好きな機種: 北斗シリーズ(パチンコ・スロット)
・趣味: 競馬
・普段の立ち回りポイント:とにかくいろんな台を打つ!
――この機種を開発するきっかけは何でしょうか?
Y 月刊ヒーローズという漫画雑誌があるのですが、その雑誌のパチンコ化第一弾として決定しました。
これまでDaiichiには「ロボット版権(ロボットがメインの作品)」の機種が無かったので、ロボットものの機種を作る、という狙いもありました。
ただ、普通にバトルスペックのSTとか、確変ループ機を作っても面白く無いね、という話は当初から開発陣の中で出ていました。
Daiichi初!本格的ロボット作品
――この機種の目玉、STOCK TIME(ストックタイム)が生まれた経緯を教えてください
N 社内の設定バランスチームと一緒に、面白いスペックができないかと試行錯誤しながら作りました。最後には設定バランスチームが本気を出してくれました(笑)。
開発当初の一番の懸念は、本当にこの設計通りに機械の動作を落としこむことができるのか?という点が極端に不透明だったことです。
そういう意味でも、かなりのチャレンジをして開発した機種です。
Y 社内でもこんなスペック可能なんだ!?という感じでみんなビックリしていました。
ただ、このスペックで問題無いという確証はどこにもなくて、「本当に大丈夫かな?」という不安もありました。
最終的に型式試験に合格したと聞いた時はとても嬉しかったことを覚えています。
――新筐体Imagination+第一弾機種ですが、新筐体ならではの苦労などありましたか?
N 苦労はしましたが、スペックなど、その他の苦労が大きすぎてあまり印象に無いです(笑)
Y 苦労といえば、新筐体のImagination+も本機種と同タイミングで開発をされていたので、テストをしようにも筐体が無かったり、数が足りなかったりして、スケジュール進行上の苦労がありました。
筐体に絡む演出部分は最後の短期間で仕上げました。
パチンコ新筐体「Imagination+」
――リンケージギミックのロボット(RED5)の役モノがかなり印象的です
Y 最初は上手く動かなくてかなり苦労しました。
液晶を動かして中央から役モノが出てきて合体する、という動作がかなり難易度が高くて。胴体の半分だけしか完成しなかったり、完成はするけど元に戻らなかったり。
ですので、テストをするときは、開発陣がみんな「がんばれ!がんばれ!」と応援しながら動作を見守っていました(笑)
N これはもう役モノじゃないですね、精密機械のようなものです(笑)
大迫力の合体役モノ「リンケージギミック」
――リンケージギミックを搭載するきっかけを教えてください
Y ロボット版権の機種なので、ロボットを出す(合体させる)という案は当初からありました。ただ、すでに他機種がやっていたので、普通にしても面白く無いなと。
そうであれば、液晶の裏からロボットが飛び出せば面白いのではないか?これまでにない演出で驚きを与えられるんじゃないか?と考えました。そのために液晶を2面構成にしました。
――2面液晶はリンケージギミックがきっかけなんですね
Y そうなんです。最初は液晶を横に配置して、縦に割れて役モノが出てくるという案でしたが、どうしても液晶の縦に線が入ると見づらいということになって。
横線であれば見づらさを解消できるだろう、ということで縦2面配置になりました。
当初は液晶中央の横バーもクルクルと回転する予定でした。最終的に無くなったのですが、これを搭載していたらスケジュールが100%間に合わなかったですね(笑)。
また、液晶が稼働することで、液晶自体が振動する「リアルシェイクビジョン」のようなギミックも搭載することができました。
当初は液晶中央のバーが回転する使用だった!
――スペック面での苦労を教えてください
N やはりSTOCK TIME(ストックタイム)ですね。これまでに無い仕様でしたので、かなり苦労しました。
出玉率の設計などを行うのですが、設計値の正解が分からないんですね。計算するフォーマットが無いという状態で。
設計した数値をテストスペックに落とし込んで、試打してはまた再設計をする、ということを繰り返しました。
途中、色々な人に助けられて完成したという感じで、周りの方には本当に感謝しています。
Y そもそも、このスペックをプレイヤーの皆さまに面白く伝えられるのか、という点について頭を悩ませました。
王道のバトルスペックですと、先読み→バトル→敵の攻撃→当たる→復活、などの決まった流れがあるのですが、本機種はそれが全くありません。本当に試行錯誤の連続でしたね。
結果、「STOCK TIMEが面白い!」という声をいただけるのは、本当に嬉しいですね。
史上初!貯まったVチャンスを一気に放出できる!
――STOCK TIME(ストックタイム)中の演出でこだわった点は?
N ストックが発生する場面の演出などはこだわっています。「爽快感」をコンセプトにして、”テンポ”や”間”にこだわりました。
ストックした直後に後ろで図柄が変動し始めるタイミングなど、よりテンポ良く遊技できるように工夫しています。
Y 120秒という制限時間があるので、例えば一つのリーチ演出に長い時間をかけないなど、スピード感が出るようにしています。
N STOCK TIMEの制限時間も、90秒、120秒、150秒、180秒の4パターンを作ってテストをしました。
以前開発を担当したCR T.M.Revolutionの4回転限定ST(7zone)が、60秒間という設定で短いという声があったので、90秒以上の4パターンを設定し、検証を重ねて120秒を採用しました。
また、当初は制限時間の振り分けを付けていました。大当たりによって、STOCK TIMEの制限時間が60秒のときがあったり、120秒のときがあったりなどです。
ただ、ややこしくなるので最終的にやめました。できる限り分かりやすく、を追求しています。
STOCK TIMEの制限時間は120秒
Y ”分かりやすく”は意識しましたね。STOCK TIMEに入るときの説明も、最初はとても長いセリフだったのですが、最終的には「制限時間中、ずっと右打ちを続けて」という簡単なものにして、分かりやすさを前面に出しています。
――通常時の演出バランスについてはいかがでしょうか
N 通常時はサクサク進めたい、という想いがありました。スローな動きをそれほど使っていなかったり、無駄な煽(あお)りを入れないようにしています。
Y 煽り演出がたくさん出るように設計すると、これまでの機種と変わらなかったり、演出の出現頻度が多い分、短い遊技回数で満足してしまったり、という懸念がありました。
これまでの機種の評価でも、煽りすぎてウンザリする、という声がたくさん上がっていたこともあります。
N そうですね。当たらない時は当たらないでいいじゃないかと。当たらないのに「当たるかも、当たるかも、残念でしたー」と言われるたびに心が折れてしまいます。
「どうせ当たらないでしょ…」と思った時点で、その機種はつまらないものになってしまうと思うんですね。本機種はそうならないように作りたい、という想いがありました。
とはいえ、開発当初は従来どおりの演出バランスでゲームを設計していたんです。
ただ、そうやっていつもどおりの機種を開発したところでポジティブな遊技感が得られるのか、という問いに答えを見つけられなかった、というのが本音です。
それであれば一度立ち戻ってみよう、ということで、通常時の振り分けを見直して、無駄な煽り演出をそぎ落としました。
Y 設定バランスチームのKさんと相談しながら、細かく何度も修正をかけて、通常時の演出振り分けを見直しました。
僕のこだわりとしては、ノーマルリーチのビタ当りやロングリーチのビタ当りに、他機種よりも期待値を持たせたことです。ですので、謎の大当りというか、いわゆる「ケツが浮く状況」が他の台よりも多くあると思います。
一回経験すると「まさか今回もこれで当たるのでは!?」と期待感を持って遊技いただけると思います。青保留でもそれなりに当りますよ(笑)
青保留でもチャンス!
K 通常時の演出バランスの設定を担当しましたが、これまでやっていない演出の振り分けで、何が正しいか分からないという点で苦労しました。
何回も調整を重ねて、これだ!と思うバランスに仕上げました。
――液晶演出が綺麗ですが、苦労した点はありますか?
N パチンコ用に新規で描き下ろしたものがほとんどで、映像もとても苦労しました。
液晶チップもこれまでの機種よりも性能の良いものを搭載しているので、非常に綺麗な映像を見せることができています。
――開発にはどれくらいの期間がかかりましたか?
N 約2年間です。
Y 他と比べてそれほど長い開発期間ではなかったのですが、本当に濃い2年でした。
N これまでにないスペックの機種なので、型式試験が合格するまでの最後の1ヶ月間は本当に胃が痛かったです(笑)
N 開発終盤に社内評価があるのですが、これまでの機種だと修正箇所がたくさん見つかって、正直、評価を楽しめる状況ではありませんでした。
ただ、本機種については、社内評価の時に一発で「あ、面白いかも!」と思った機種でした。そういう意味でもかなり珍しいパターンでしたね。
開発途中の盤面案
――ここだけで話せる演出の法則やマル秘ポイントなどがあれば教えてください
K 3図柄のリーチはチャンスです。あと、全艦進軍擬似連で「全艦進軍、開始!」というナレーションとともにボタンプッシュの矢印があるのですが、矢印の色が赤色だと大チャンスです!
全艦進軍擬似連の赤矢印は大チャンス!
――最後にプレイヤーの皆さまへ向けてメッセージをお願いします!
K 一度STOCK TIMEの連チャンを味わっていただきたいです。
N STOCK TIMEは、色々と複雑なことをしているのですが、その全容を解明するくらい打ち込んでいただきたいですね。
Y スペックも、通常時の演出バランスも、役モノも、これまでのDaiichiには無い挑戦をしています。ぜひ、ホールで打ってください!
N パチンコでこのスペックが遊技できるのはこの機種が最後だと思うので、遊ぶのは今のうちです!ぜひSTOCK TIMEを楽しんでください!
以上、開発者の本機種に対する熱い想いが伝わってきたインタビューでした。
斬新なスペック、STOCK TIMEを搭載した『CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス』。
皆さんもぜひご遊技してみてください!
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