【なぜドラム?】パチンコおそ松さん開発エピソード
皆さま、こんにちは。
今回の開発者インタビューは『パチンコおそ松さん』です。
これまでの流れでいくと、ここで、おそ松さん名誉ライターことなおきっくす★さんの出番なのですが、かわいい女性ライター呼んで華を出したほうがいい、ということになりまして、急遽、高田純子さんにお越しいただきました!
開発者の口も軽くなると思うので、めったに聞けない裏話やぶっちゃけトーク、マル得情報など必見の内容になっているのではないでしょうか!
Aさん(プロデューサー)
・入社歴:11年目
・過去に関わった機種:CR雀鬼~桜井章一伝説~/ CR風雲維新ダイショーグン/CR氷川きよし2~今度はきよしとふれあいましょう~
・好きな機種:CR湘南爆走族777
・趣味:ガンプラ
Iさん(ディレクター)
・入社歴:6年目
・過去に関わった機種:本機種が初めて
・好きな機種:CR SUPERMAN RETURNS
・趣味:HIP HOP鑑賞
Sさん(プロデューサー)
・入社歴:7年目
・過去に関わった機種:CRファイヤーダイナマイトキング/CRアラビアンラッシュ
・好きな機種:CRぱちんこウルトラセブン/CR奇跡の電役キャプテンロバート
・趣味:飲み歩き
――(髙田純子)大人気TVアニメですけど、『おそ松さん』は見ましたか?
A 当然です。擦り切れるほど見ました(笑)。
――そうですよね(笑)。ところで、推し松はいますか?
A ずっと変わり続けていて、今はおそ松が好きです。
I 自分は十四松ですね。バカな感じが癒されるというか。
S チョロ松ですね。
――私は一松推しなので見事にかぶらなかったですね! 場が和んできたところで(笑)、早速ですが、開発のキッカケから教えてください。
A 赤塚先生の生誕80周年やTVアニメの大ヒットを受けて「やりたい!」ということになりました。
――ドラムパチンコというところにビックリしたのですが、なぜドラムにしようと思ったのですか?
A 今、業界は厳しい状況にあると考えています。ここ最近でさまざまな規制が生まれて、ホールさまが潤わないからお客さまも勝てなくなる一方です。
もちろん、我々メーカーも新台が売れないといった業界全体としてとても危険な状況にあると思うんですね。そんな中で、人気のあるタイトルとなる「おそ松さん」でできることはないか、新しいビジネスモデルを提供できないかと思いを巡らせた結果として、ホールさまにとってお求めやすい価格で話題性のある機械を提供できる「ドラム」という答えになりました。
もちろん、非液晶でもおそ松さんファンの方やパチンコファンの方も打ったら楽しませる自信があってのことです。決して手を抜いた訳ではなくて、業界の事を考え、真摯に向き合った一つの形です。
――なるほど。私は初心者向けにドラムを選択したのかなと思いました
A 一概には言えない部分があるので難しいですが、液晶機種は演出が複雑すぎて、初めて打つ人にはわからないところも多いじゃないですか?ドラムであれば光って回って単純に7が揃えば大当りというシンプルな仕様になっていますので、初めての方でもパチンコって面白いと感じていただれけば嬉しいですね。
――他のドラムパチンコとココが違うというポイントはありますか?
I ドラムが上下に動くところが一つ。後は大きさですね。そのあたりの見た目のインパクトが特徴です。
――私もまさかドラムが動くとは思っていなかったのでとてもびっくりしました!どうやってリールが上下に動く仕様を思いついたのですか?誕生秘話を教えてください。
A ノリかな!(笑)。それは冗談として、少なくとも、プレイしていただいたお客さまに対してのお返しというか、新しい刺激とか生活の活力になってほしいので、普段体験できないような何かを提供するという部分で、ギミックや演出を試行錯誤しています。
I 他のメーカーさんと差別化して、Daiichiはこんな新しい物を提供できますよというところを考えてぬいて生まれました。
――やはりいろいろ考えていらっしゃいますね。ほかにもオススメの演出があれば教えてほしいのですが。
S キャラ図柄が止まると連続して会話が成立していくところが一番楽しんでいただけるのではないでしょうか。TVアニメを見ていた人が聞いた瞬間に「あのシーン!」と思いつく楽しみもある。パチンコ的にもアツさにリンクしているところが面白いのではないかなと思います。
――会話といえば、コンセプトでも謳っていますものね「しゃべくりパチンコ」
A 作っている最中は実は完成形よりもっとしゃべっていました。本当にしゃべりまくりですね。でも、情報が多すぎて打つ人は意味がわからない。作っている我々は全部熟知してわかっているし、あれもこれもともっと追加したくなる。でも、ますます伝わらなくなるんです。
S そこから本当に必要な要素だけを残し、パチンコとして成立させないといけない部分は別に用意して、その住み分けにはけっこう苦労しました。
――これだけは絶対に入れたいセリフなどありましたか?
S シコ松の流れとか。あと、十四松関連はインパクトがあるので、多く採用されています。
I なんだかんだ十四松推しっぽい感じではありますね(笑)
――そうなんですね(笑)。演出ではありませんが、音量調節でトト子が喋るのにはビックリしました!
I 僕が考案したんですけど、絶対入れてやろうと思って。音量だけじゃなく光量もです。
――まだまだそういった仕掛けというか隠し機能のようなものがあるんですか?
A 隠し仕様としては、あるキャラが喋った時にリーチになると・・・、みたいな法則性は色々あります。
――激アツの法則みたいなのを何個か教えていただければ・・・
I 例えば、変動が始まって十四松が喋った時にテンパイすれば大当り濃厚とか、一松が喋ってリーチに発展すれば必ず全力バタンキューリーチ発展濃厚とか。他にも、トド松は女の子好きで二股かけそう、だからダブルリーチに発展しやすい、みたいなキャラクターにフィーチャーした法則もあります。(笑)
――結構種類があるんですね! 打ち込んでいけばいくほど新たな発見がありそうで楽しみです
A シンプルな機種ですが、「これはもしかすると!?」とか「やっぱりそうだったのか!」といった発見する楽しさはあると思います。
S 超激アツ演出もいっぱいあります。神松の全回転と、ショートハズレ後からの悪松の全回転ですね。
I 後は、図柄暗転後にボタンを押すとおそ松ビジョンがレインボーに光って7が揃うパターンや、変動開始直後にハタ坊が喋っていきなり7が揃うパターンがあります。超激アツ演出はサブキャラにフィーチャーした形で演出してます。
――遊びやすいスペックでありながら出玉感が十分に得られるのは、おそ松さんをあまり知らないパチンコファンも楽しめますよね
A それもすごく意識しました。楽しく、ストレスなく打てるというところからスペックを導き出しました。
S 遊びやすさのバランスを考えた時にSTが1番良いっていうのはありました。大当りすれば必ず1番良いモードに行けるというのは担保したかったですし、16Rが7割という出玉の塊を作る部分を考えるとバランスが取りやすかったのがSTを採用した大きな決め手になりました。
――なるほど。ちなみに開発中に印象に残っている出来事ってありました?
I やっぱりドラムの制御面ですかね。最近Daiichiでドラムを出してなかったので、ほぼ皆初めての状態でドラムをどう動かすか、どう止めるかといった、細かい部分に一番苦労したかなと思います。
A 最近大ヒットした某メーカーのドラム機を見て「(技術面で)素晴らしいな」って(笑)。
I 社内でいろいろ意見を揉み直して導光板を付けたり、リールの色を銀みたいな攻めたデザインにしようと挑戦して「見えづらい。もう一回作り直し!」みたいなこともありました。
――開発期間ってどのくらいだったんですか?
A 早かったですね。半年くらいでした。先ほどの某メーカーさんみたいにドラム機に関する基礎的なシステムが社内にあればもっと早いかもしれませんが、品質的な問題の解消だとかそういった部分に少し時間がかかりました。
――ちなみに次回作を作るとしたら、どんな台でどんなスペックにしたいとかあるんですか?
A それは内緒です!
I ご想像にお任せします!(笑) 今回の台が人気になれば・・・。
――ぜひ次回作も作ってほしいですね。 楽しみにしています! 最後にパチンコおそ松さんを打つファンに一言ずついただけますか?
A 今のパチンコを見つめた新しい形・面白さを提唱している機種でもあります。今後の機種作りに反映したいので、良い意見・悪い意見、両方お聞きかせ願えればと思っています。
I ドラム機ファンにもおそ松ファンにも満足いただける形に仕上げました。ぜひパチンコ初心者のお友達を誘ってパチンコユーザーを増やすきっかけにしてもらいたいです。
S 液晶機にはない魅力で「シンプルにおもしろい!」と感じていただける機種になっています。普段ドラムを触らない方もぜひ打っていただきたいと思います。
高田純子:私はドラム機を今まであまり打ってこなかった人間なんですが、この機種は打ってみようという気にさせられました。TVアニメ『おそ松さん』がすごく好きなんですけど、アニメ版権でドラム機ってなかなかないですよね。打てば打つほど楽しいんじゃないかなって思います。
皆さん、ありがとうございました!
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会