【BIG 1回400枚】初心者でも楽しめる!パチスロおそ松さん開発秘話
皆さま、こんにちは。
今回の開発者インタビューは『パチスロおそ松さん』です。
インタビュアーはDaiichiジャーナルでおそ松さんといえばこの方、なおきっくす★さんです!普段は「パチンコ」を主戦場としているなおきっくす★さんですが、パチスロライトユーザーとおそ松さんファンという2つの目線から『パチスロおそ松さん』に深く切り込んでいきます!
Hさん(プロデューサー)
・入社歴:2年目(パチスロ開発歴:16年目)
・過去に関わった機種:パチスロ ああっ女神さまっ
・好きな機種:ミリオンゴッドシリーズ
・趣味:パチスロ・麻雀
Yさん(出玉設計)
・入社歴:2年目(パチスロ開発歴:8年目)
・過去に関わった機種:パチスロおそ松さんが初めて
・好きな機種:バジリスク絆/まどマギシリーズ
・趣味:パチスロ・麻雀
Iさん(出玉設計)
・入社歴:4年目(パチスロ開発歴:4年目)
・過去に関わった機種:パチスロ ああっ女神さまっ
・好きな機種:ミリオンゴッド/BINGOシリーズ
・趣味:パチンコ/パチスロ/麻雀/ダーツ/ボルダリング
Aさん(出玉設計・企画)
・入社歴:2年目(パチスロ開発歴:2年目)
・過去に関わった機種:パチスロ ひぐらしのなく頃に 絆
・好きな機種:パチスロ涼宮ハルヒの憂鬱
・趣味:パチスロ/カラオケ
――(なおきっくす)最初に台を見た時に、液晶がついてないことに驚いたのですが、この理由をお聞かせください
H まずTVアニメのおそ松さん人気がすごかったので、少しでも早く世の中に出したいという思いがありました。開発期間を短縮するために液晶を非搭載にしたのですが、おそ松さんの世界観であれば液晶がなくても面白い機種が作れるのではないか、という思いがありました。
――液晶を搭載しないうえでの苦労はありましたか?
H 苦労というか、まさに今ご質問された「なんで液晶がないの?」という疑問がそのまま苦労につながっています(笑)。それぞれのキャラクターにいろんなことを喋らせたいという思いがあったので、セリフをもとに、どうやって通常時の間を持たせるかという点に苦労しました。
――役モノはなぜサングラスに?
H 左下の丸いスピーカーに描かれているダイナマイトくんとのコラボをイメージしています。サングラスを掛けているので「カラ松推しの機種?」と思われることも多いのですが、実は特定の兄弟をイメージしているのではなく、打つ方それぞれが自分の推し松をイメージしていただけるようにと考えています。ですので、おそ松かもしれないですし、一松かもしれません。
――確かにサングラスが落ちても「おそMAXさん」の文字で目が伏せられていますね。
H はい。6つ子の中で誰が一番というのもないので、自分の好きなキャラに置き換えてもらえればと思います。推し松機能もそういう意味をこめています。
――小役の連続でアツくなるゲーム性はどこから生まれたんでしょうか?
I 通常時、どのように楽しんでもらうかということを考えた時に、一番身近であり、揃って嬉しい小役が連続して期待度をあげるというゲーム性が分かりやすいんじゃないかと思いました。
H 色んな箇所に演出を詰め込むと演出がなかった時にサムくなるので、その点は避けました。あと6つ子が集まるイメージと、小役が連続するイメージが合わせやすかったことも理由の一つです。
――ちなみにおそ松さんのTVアニメにDaiichiさんの提供がありましたけど、そのころから開発に着手されていたんですか?
A いえ、していません。
――え!?ふつうの機種なら開発に2~3年かかると聞いていますが・・・
H そうですね。実は2016年の3月くらいから開発が始まりました。ちょうどTVアニメが終わるくらいのときで、おそ松さんの人気がすごかったので、すぐに開発しよう!ということになって。
――開発から発売まで1年も経ってないんですね。となると皆さんほとんど休みがなかったのでは・・・。そんな忙しい中で、特にこだわった点などありましたらお聞かせください!
I とにかくリール配列にこだわりました。ライトユーザーの方にも楽しんでいただけるようにしているのですが、演出が起こった時にリールの押し順や狙うポイントなどで違う楽しみ方を得られるような要素を入れています。どこから押そうかな?など、ユーザーのやり込み度によって打ち分けられるように、リール制御や配列にこだわって、ヘビーユーザーの方にも楽しめるような作りにしました。
――ちなみに、上級者に向けた打ち方など教えていただけませんか?
I たくさんあるのですが、僕のオススメはベルが2連続した時などチャンスの時に、中リールにバリバ(BAR・リプ・BAR)をビタ押しです。これが止まるとボーナス確定なので、目押しに自信のある人ならドヤれます(笑)。
H ただ、早く押してしまった場合も止まってしまうので、ドヤった結果、実はミスしててボーナスが入ってなかったっていう恥ずかしいこともあります(笑)。
――ミスしても損はしないですもんね。目押しに自信はないけど試してみたい!
I 他にもみんなの打ち方がいろいろで、それぞれオススメの打ち方を入れてあったりします。
A 僕がオススメしたいのは、左リールのBAR・ベル・赤7の赤7をだいたいでいいので枠内に狙う簡単な打ち方です。赤7が上段に止まるとリプレイ以上が濃厚になるので、ベルが揃った後に狙ってその出目が止まるとチャンスが続くことが確定するこのパターンが好きですね。まぁ、チェリーを取りこぼしちゃうんですが・・・。
Y 僕は右リールからBARを狙います。BARが上段に止まるとハズレなんですけど、その他の出目が出現するとリプレイ以上なので、わかりやすい。で、小役が続いたら中リールでバリバを狙います(笑)
H 僕はみんなが言う打ち方に飽きたら、左リールに3連ベル狙いに切り替えます。これが止まった場合はその時点でベルとボーナスの同時成立が確定するので、ゼロの状態から大当りを察知できます。
――本当にいろいろな打ち方があるんですね! これは意外・・・と言ったら失礼ですけど奥深い!スペックに関してもビッグボーナスで400枚獲得できる点は嬉しいし、合算確率が高いので気軽に打ちやすいですよね。
I BIG 1回400枚というのは求められている部分ではあると思いますし、300枚タイプの機種に比べると一撃性もあります。また、おそ松さんのファンの方が「パチスロを打ってみよう!」と思った時に、ATタイプの機種では遊べないと思うので、少ない投資金額でも楽しめるという点でコンテンツ的にも一致しているかな、と感じています。
H 400枚取れる機種ってそもそもボーナスが重かったり、ベースが甘くてダラダラしていて全然当たらないっていう印象なんですけど、それに比べるとボーナス合成確率も1/200を切っていて、当たりを近くしています。
――演出面で苦労した点などありますか?
A セリフの厳選ですね。音源はTVアニメから引用しているのですが、セリフのバリエーションがかなり多いので、セリフが他のキャラや効果音と被っていないところを抽出するとなると、かなり時間がかかりました。トト子ちゃんは本機用に録り下ろしたボイスもあります。
H ボーナス中に、左リールに3連ベルをビタ押しをして揃うほどに「SHEEE」の文字色が昇格する遊び要素があるのですが、そのデバッグが大変でした。レインボーに光る場合は目押しを1回しかミスれないのですが、みんな失敗するからいつまでたってもデバッグできないじゃん!ていう(笑)
――確かに、よほど熟練者じゃないと確認できないですね(笑)。ちなみにパチスロを打ったことがない人に向けてアピールポイントなどあればお伝えください。
H 自分たちがパチスロを好きになった理由を伝えることができるパチスロにしたいという思いがありました。当たる楽しさ、期待度がどんどん上がっていく楽しさ、ボーナス図柄を狙う楽しさ、それが実際に揃う楽しさ、出玉が出てくる楽しさというところを大事にして分かりやすく作ったので、その点をぜひ楽しんでいただきたいです。
Y 「パチスロってそんなに怖いものじゃないですよ」というところですね。他の機種に比べて当たりやすいので、1000円からでも遊べるスペックだと思っています。
I (パチスロを知らない)新しい人に打っていただいた時に、いかに楽しんでもらえるかという点を大事にしました。演出や出目などを長い時間楽しんでいただけるように作りました。
A 打っていくと、演出は「これがアツい」「これはそんなにアツくない」とわかっていって、次に出目でアツさ、パチスロ本来の面白さを覚えていただけるとうれしいです。さらに下皿からドル箱にメダルを移し替える楽しさもあります。本機なら2回もビッグボーナスを引けば移せるので体感しやすいですし、初心者からレベルアップしてもまだ遊べる打ち込み要素がこの台には詰まっていると思います。
――図柄を狙いやすいから初心者の人でも楽しめるし、いち早くボーナスを察知する押し方も多くてベテランの人でも楽しめますもんね。最後に、ファンとしては液晶つきの「パチスロおそ松さん」も期待してるんですが、そちらの方は?
H それは・・・すみません!なんとも言えません(笑)
――ありがとうございます! 出ることを願っています!(笑)
なおきっくす★:おそ松さん好きのぼくにとっては無条件でウェルカムな機種でしたが、おそ松さんの世界観とゲーム性のリンクのお話や、この機種をきっかけにパチスロに興味を持ったユーザーと従来のパチスロファンの両方に楽しんでもらうためのこだわりなどを聞いて、ますます興味が湧いてきました。
特に、開発の方がオススメする打ち方を教わって、すぐにでもホールで打ちたくなりました!パチスロライトユーザーのぼくでもとっつきやすく簡単に、しかもディープに『パチスロおそ松さん』を楽しめそうです。
今回はありがとうございました!あー、早く打ちたい(笑)
©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会